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高品質の食材カッティングマシンで英に続き米への進出を目指す

2001.04.10

2001年6月号 岡山中小企業情報

○ニーズに応える開発型企業
従業員数10人に満たない中小企業でありながら、自社開発の食材カッティングマシンで海外進出に取り組んでいる企業が倉敷市にある。
(有)七島屋エンジニアリングは、カッティングマシンのエキスパートとして、食肉や水産加工業界ではよく知られている。同社は、各種工業用カッターなどの開発製造に従事していた赤澤勇社長が、脱サラして1982年に創業。イカの細切機(塩辛用)の製作を手始めに、ユーザー仕様を100%反映した食品加工機械の製造に着手。ユーザーとともに研究開発していくという方針のもと、ニーズに応える製品づくりを行っている。
同社では、赤澤社長自ら製品のデザイン・図面・試用などを手がけ、倉敷市玉島の工場で製作・組み立てを行っている。まさに、少数精鋭の機械器具メーカーなのである。

○主力商品の「スーパーダイナカッター」
同社の主力商品は、優れたカッティング機能と衛生的な構造の「スーパーダイナカッター」である。食材を搬送し、独自の強制供給ユニットが肉や魚などあらゆる形の食材を確実にとらえ、好みの一定幅でスピーディーに姿切りする。特に、上下に刃の付いた「はさみ方式」を採用しているため、切れ味が抜群で、皮付きの鶏肉もみごとにカット。また、機械本体が高圧洗浄できるほか、コンベアベルトやナイフユニットが着脱式なので衛生的に使用できる。
「当社のスーパーダイナカッターはユーザーから高い評価を受けており、国内では日本ハム他約260台の納入実績がある」と赤澤社長。

○専門化派遣事業を活用しイギリスへの輸出を体験
同社では以前から自社製品をPRするため、展示会に積極的に出店してきた。なかでも東京ビッグサイトで開催される「FOOMA
JAPAN(国際食品工業展)は、国内最大規模の展示会で、同社は1997年から参加。来場者には外国企業も多く、アメリカ最大の鶏肉加工メーカーの引き合いで試用機を提供したこともある。
さらに、昨年のどう展示会では、イギリスの輸入商社から販売代理店契約の締結と機械購入の具体的な引き合いがあった。本格的な輸出は未経験だった赤澤社長は、県中小企業支援センターの専門化派遣事業を活用し、国際取引コンサルタントの長光正明氏による診断・助言を受けることにした。その後、改めて長光氏をコンサルタントに依頼し、スーパーダイナカッター1台とダイナカッター1台の輸出に成功。
輸出にあたっては、ヨーロッパの安全規格「CEマーキング」に適合するよう、取引先と協力しながら機械を改良する必要があった。「輸出は安全規格や輸入規制など、相手国のマーケット事情をつかんでいないと対応できない。また、取引の内容をしっかり検討し、書面で契約を交わすことも重要。貿易実務を任せられる専門化との出会いがなければ難しかった」と赤澤社長は振り返る。

○次の目標はアメリカ進出
同社では、イギリスへの輸出に続き、アメリカ進出に向けて取り組みを始めている。昨年11月、シカゴで開催された大規模な展示会を視察。今年の9月10日~12日にラスベガスで行われる食品加工機械展“IEFP2001”への出展を決めた。それに先立ち、5~7月の3カ月間、アメリカの業界紙に広告を出したほか、アメリカの食品加工工場約660社にダイレクトメールを送る計画だ。
「わが社のような零細企業に潤沢な資金はない。だから、展示会への出展やメディアへの露出など、デモンストレーションが大事」と赤澤社長は戦略を打ち明ける。
アメリカ進出に向けて、新機種開発にも取り組んでいる。処理能力を約20倍に引き上げたほか、アメリカ農務省が定める衛生基準に適合させるなど、モデルチェンジも図っている。新たなアメリカ向け仕様の機械の開発とアメリカ市場への販路拡大をテーマに、岡山県から平成13年度の「中小企業経営革新支援対策費補助金」を受けることも決まった。
「日本の食品加工機械の市場は22億円と言われるが、アメリカの市場規模は、それよりもはるかに大きい。当社では、アメリカ進出の第1段階としえ、販売が軌道に乗れば現地にメンテナンス事務所を置き、数年のうちに年間5億円くらいの売上を目指したい。小さな企業ではあるけれど、倉敷から世界的に知られるブランド品を出荷する企業になるのが夢。そのために日々、研究努力を継続していく」と赤澤社長は話している。

 

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